みなさん、こんにちは。
今日は、日本皮膚科学会であった「アトピー改善」についての発表を、
簡単に解説したいと思います📖
カリフォルニア大学のピーター教授の講演から。
(ピーター先生は「皮膚のバリア論」専門の先生)
「皮膚バリアが破壊されている」のがアトピー性皮膚炎です。
(ちょっとした刺激にも反応するくらい、皮膚のバリアが弱い)
今までは痒みを抑える治療(ステロイド)が中心でしたが・・・。
皮膚バリアさえ修復してしまえば、
刺激に過敏反応することもありません。
ですから、アトピー改善には皮膚バリアを修復することが一番!なんです。
フィラグリン蛋白、とか、専門用語は横におきますね。
皮膚バリアの修復のためには、
1.肌の酸性環境を保つこと
2.脂質の状態を正常化することが重要
とのことです。
1.肌の酸性環境を保つためには、「アルカリ性の石鹸を使わないこと」が一番。
具体的に言うと、固形石鹸の多くはアルカリ性です。
アトピーの方、肌の弱い方は徹底的に避けてみてください。
私は以前から、患者さんにこちらをおすすめしています。
ピーター先生の意見に大賛成。
キューピー泡ソープ(全身用)洗顔にもおすすめ♪
私は、白い固形石鹸が売られているのを見るたびに、
「皮膚科の敵!患者さんの敵!」と思うほど・・・。
私もこの2週間、固形石鹸使ってたら荒れました。
(もらいものが残っていた・・・)
肌がアルカリ化すればするほど、
皮膚のバリアは壊れていきますよ・・・。
2.脂質の状態を正常化するには、
「セラミド、脂肪酸、コレステロールといった脂質を与えること」。
セラミド、脂肪酸、コレステロールを自然の割合に近い1:1:1の割合で使用するのが大切だとのことです。
セラミドの重要性は以前から患者さんに伝えていたのですが、
脂肪酸やコレステロールとの割合については初耳。もっと勉強します・・・。
以上をまとめると、
固形石鹸をやめ弱酸性のソープを使いましょう。
セラミドを塗りましょう
(今のところ簡単に手に入るのはセラミドですから)
ですね。
以上は、ピーター先生の講演を待つまでもなく、
皮膚科の先生がいつも患者さんに指導されていることだと思います。
ピーター先生は、こうしたスキンケアを分子生物学的に研究されています。
みなさんにわかりやすいように、分子生物学的な説明をはしょってしまったら、
ピーター先生がふつうの皮膚科の先生みたいになってしまった・・・。
ピーター先生ごめんなさい。
こんにちは。
先生のお話とても参考になります。
質問ですがキューピーの青を使用しましたが湿疹が出来てしまいます。またセラミドが入っているものも同じようになります。これらは使用をやめたほうが良いのでしょうか?
また、まぶたのくぼみと法令線と目尻の皺が深くなるばかりです。
まぶたをふっくらさせるのにはどういった処方がいいのでしょうか?皺にはレチノールをビタミンc誘導体でいいのでしょうか?
また、体の中からではアミノ酸のどの種類がいいのでしょうか?アルギニン、リジン、プロリン全て取らないとかわらないのでしょうか?
また、飲みすぎると体に支障をきたすと言われていますがその点では心配ないでしょうか?
飲むタイミングは空腹時がベストでしょうか?
細かくなりますが返信の程よろしく願います。
ようちゃん様
キューピーやセラミドで湿疹が出るのですね…。
どんな成分も万人に合うとは限らないので、
ようちゃんさんの場合、湿疹が出るのは避けたほうがいいと思います。
まぶたのくぼみや法令線は、皮膚だけの問題ではなく、
皮膚の下の筋肉や脂肪の下垂とも関係がありますから、
化粧品だけで改善するのは難しいかもしれません。
そろそろ美容皮膚科で相談してもいいかもしれませんね。
放っておくと、さらに進行していくかもしれないので、
ヒアルロン酸などで持ち上げてあげるのがいいと思います。
目尻のしわはボトックスが最適ですが、
ビタミンA系の化粧品でもかなり改善できると思います。
サプリメントのアミノ酸をまず1種類ということであれば、プロリンをおすすめします。
一緒にビタミンCも撮ってくださいね。
空腹時が一番吸収がよく、皮膚の生まれ変わりは寝ている間ですから、就寝前の摂取がいいと思います。
以上、ご検討ください。
お返事が遅くなってすみません!