今や、女性の誰もが知っている「シカクリーム」。「シカ」=「CICA」。名前の由来ははっきりとは分かりませんが、韓国のシリコンジェルシートの「シカ ケア」から来ているという説が多いですね。
今や「レチノールシカ」なる製品も。「シカ」というワードが入っていると何かすごく良さそうなイメージです。実際「肌再生クリーム」「鎮静クリーム」と言った評判が並びます。こちらはドクタージャルトの「シカペア」。
「シカクリーム」など、「シカ」の名称が付けられている化粧品には「ツボクサエキス」が配合されているもよう。
大昔の言い伝えとしては、野生のトラが怪我をしたときツボクサにからだをこすりつけている様子から、その効能が知られたという話もあります。だから虎が描かれているパッケージが多いんですね。
セリ科の植物であるツボクサの葉および茎から抽出された「ツボクサエキス」は、世界的に美容などに用いられる有名なハーブであり、特にインドや中国、韓国では多くの化粧品に配合されています。化粧品としてだけではなく、ツボクサは古くから薬効のある貴重な植物として重宝され、傷や火傷などの民間療法に用いられてきました。
では、現在におけるツボクサ化粧品の効果を見ていきましょう。化粧品成分としては、「ツボクサ葉エキス」「ツボクサエキス」という名称が記載されている他、ツボクサに含まれる成分として、「アジアチコシド」、「マデカッソシド」、「アジア酸」、「マデカッソ酸」と記載されます。「アジアチコシド」には抗酸化作用および創傷治癒作用が、「アジア酸」および「マデカッソ酸」には創傷治癒作用が知られています。
Dr.Jart+「シカペアクリーム」の「全成分」をいくつか見てみました。
- 水、BG、プロパンジオール、エリンギウムマリチムムカルス培養液、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、セテアリルアルコール、水添ポリ(C6-14オレフィン)、エチルヘキサン酸セチル、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、シア脂、ナイアシンアミド、ビニルジメチコン、マカデミア種子油、ステアリン酸グリセリル、ペンチレングリコール、セイヨウノコギリソウ油、ドクダミエキス、セイヨウヒイラギ葉エキス、1,2-ヘキサンジオール、リンゴ酸ジイソステアリル、水添野菜油、ポリメチルシルセスキオキサン、ミツロウ、オリーブ油脂肪酸セテアリル、オリーブ油脂肪酸ソルビタン、マデカッソシド、セイヨウキズタエキス、乳酸菌培養液、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ヒドロキシアセトフェノン、パルミチン酸、ステアリン酸、ポリアクリロイルジメチルタウリンNa、カルボマー、キサンタンガム、水添ポリデセン、トロメタミン、カラメル、メリアアザジラクタ葉エキス、DNA、メリアアザジラクタ花エキス、アデノシン、イソステアリン酸ソルビタン、アシアチコシド、EDTA-2Na、ツボクサ葉エキス、コクシニアインディカ果実エキス、トリデセス-10、パンテノール、コハク、ナス果実エキス、エチルヘキシルグリセリン、ウコン根エキス、カミメボウキ葉エキス、サンゴモエキス、ワサビノキ種子油、ラベンダー油、ベルガモット果実油、トコフェロール、塩化Ca、硫酸Mg、アジアチン酸、マデカシン酸、ツボクサエキス
「アジアチコシド=アジア酸」および「マデカッソシド=マデカッソ酸」「アジアチン酸」、「マデカシン酸」、「ツボクサ葉エキス」「ツボクサエキス」は上位に表示されておらず、微量かなと考えられます。(ドクタージャルトのシカペアクリームの場合、マデカッソ酸は0.5%配合とのこと)ツボクサとしての「創傷治癒効果」や「抗炎症効果」はそれほど高くないようです・・・・。また、その他の植物成分も多種配合されており、「ツボクサ」だけがクローズアップされているのも少し不思議・・・。
それよりも、Dr.Jart+の場合、「エリンギウムマリチムムカルス培養液」が、上位表示されています。これがもっとも効いてそう。「ターンオーバー促進」「キメを整える」「水分を保持する」働きがあります。
他に、パンテノール(抗炎症効果)、ナイアシンアミド(肌荒れ・荒れ性防止、美白、シワ改善)も配合されており、それらの効果が高そうです。
他の植物成分とのコラボ、パンテノールやナイアシンアミドの助力、があってこその「抗炎症・鎮静クリーム」なのかな、と思いました。ツボクサがメインの化粧品というわけではないようです。
またメーカーによって成分はバラバラ。イメージとしての「ツボクサ」が入っているのが共通点でした。
それよりも!もっと注目してほしいことが!
ツボクサエキスのコラーゲン産生効果
ツボクサエキスにはコラーゲン産生作用があります。コラーゲンを作り出すことで、シワに効果があるとされています。昔からコラーゲン産生力の強いとされている「オタネニンジン根エキス」があります。この「オタネニンジン根エキス」と「ツボクサエキス」を同濃度(0.5%)にしたクリームを勝負させた結果、ツボクサエキスが勝利。オタネニンジン根エキスの効果も高いですが、わずかにツボクサエキスの優勢となりました。ツボクサエキスを「鎮静クリームの単なる看板」にせず「コラーゲン産生クリームの主役」に使ってあげてほしいと思うRITSUKOでした。
あ。
本当に鎮静クリーム必要ならIHADAの薬用クリアローション、キュレル皮脂トラブルケアが良いと思います!
美肌道のスキンケアの愛用者です。
ツボクサエキスの化粧品も是非開発してほしいです。
ご愛用ありがとうございます!いっぱい作りたい製品あるのですが、ツボクサエキスも検討成分に入れておきますね。これからもよろしくお願いします。