インナードライ肌とは

  1. コスメの成分

油っぽいのに、なんだか内側がぱさぱさしているように感じる…

肌が硬いと感じる…

にっ、と笑うと細かなシワが走る…

これらはインナードライ肌の特徴です。今日はインナードライについて詳しくみていきましょう。

インナードライの皮膚(インナードライスキン)とは

表面的には油っぽく見えるものの、実際には内側が乾燥している肌の状態を指します。

この状態は、肌の水分が不足しているために、皮脂腺が過剰に皮脂を分泌しようとする結果、肌の表面が油っぽくテカって見えることが特徴です。

Tゾーンは油っぽいのに頬は乾燥しているという混合肌状態になっており、かゆみを感じることもあります。

40代からインナードライ肌が増えることは一般的に見られる現象です。加齢に伴い、肌の保湿力やバリア機能が低下しやすくなるため、インナードライの症状が現れやすくなります。

インナードライの原因は

1. 洗顔のしすぎ:過剰な洗顔や洗浄力の強すぎるクレンザーを使用すると、必要な皮脂まで取り除かれてしまい、結果的に皮脂の過剰分泌が促進されます。

2. 不適切な保湿:保湿が不十分な場合や、保湿成分が含まれていないスキンケア製品を使用していると、肌の水分が不足しやすくなります。

3. 環境:乾燥した気候やエアコンの使用など、外部の環境が肌の乾燥を助長することがあります。

4. 生活習慣:ストレスや不規則な生活、偏った食事も影響を与えることがあります。

5. ホルモンの変化女性の場合、更年期に差し掛かることでエストロゲンの分泌が減少し、肌の潤いが低下することがあります。

インナードライを治すには

1. やさしい洗顔:ダブルクレンジングをしない。クレンジングオイルの成分として「ミネラルオイル」が含まれているものを避けるようにしましょう。朝はベビー用の泡洗剤をTゾーンにのみ乗せてする洗い流す感じでOKです。また拭き取り化粧水を使わないことも重要です。水分を保持する角質を除去することにつながります。

2. 保湿: ヒアルロン酸、グリセリンなどの入った化粧水(シートパックはNG)、セラミド乳液やクリームで保湿を行うことが重要です。特にセラミドは必須です。
3. 生活習慣の改善: 充分な睡眠、ストレス解消が大切です。
4. スペシャルケアは後回し: 美白美容液に含まれる成分は傷んだ肌には刺激になることもあります。レチノールなどのビタミンA系の成分もストップです。まずはインナードライ肌を改善してからにしましょう。

インナードライの肌を放置すると、シミ、シワが増えるので一刻も早く対処しましょう!

Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

記事一覧

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)