エステに行こう!

  1. スキンケア

そうだ、エステに行こう!

美容皮膚科医が「エステに行こう!」なんて言うと、びっくりする方も多いと思います。

「美容皮膚科」と「エステ」は敵対関係ではなく、両方うまく合わせて使うと効果も爆上がりするんです。

エステのいいところ

エステで受けてほしいのは柔らかなマッサージ。癒やしを得ると幸福ホルモン(=オキシトシン)が分泌され、肌が美しくなることが分かっています。

顔に関しては、特にやさしく、こすらない、痛くないエステを選んでほしいです。

子供の頃、転んだりしても「痛い痛いの飛んでけー!」と大人に言われたり、痛いところを触ってもらうことで、痛みが薄くなった経験は誰にもあると思います。

気持ちをリラックスさせることで、痛みが減ります。脳の中脳水道周囲灰白質が痛みを抑制させるように働くのです。(難しい単語は私も調べるまで知らなかった・・・)

こういった気持ちのリラックスにより、痛みが抑制されるだけでなく、マッサージを「柔らかく」「滑らかに」「ゆっくりした速度」「3~10センチのストローク」で受けることで、幸福感を得ることができます。ストレスの高い人ほど皮膚の状態が悪く、幸福感が強い人ほど皮膚の状態が良いことも解明されています。3〜10センチ、って細かすぎますが・・・。「グリグリ系の痛気持ちいいマッサージ」ではなく、あくまで「ゆったりなでられる」ことが重要です。マッサージで皮膚全体のバリア機能が高まり、コラーゲンやヒアルロン酸の産生が促されるんです。

また、年齢が高い人の方が効果がより出やすくなることが分かっています。

ゆったりしたマッサージを受けるときには、ストレスホルモン(=コルチゾール)の分泌が抑えられ、代わりに分泌される幸福ホルモン(=オキシトシン)が皮膚の状態を良くするだけではなく、脂肪の代謝に働きかけ脂肪を燃焼させる作用、骨密度を高める作用、免疫を活性化する働きも持ちます。

エステの選び方

日本エステティック協会の発信としては、「AJETHE認定エステティシャン」以上の資格を持つエステティシャンと衛生管理責任者が常勤していること、一般社団法人日本エステティックの自主基準を遵守し、賠償責任保険に加入していること等」が条件です。

しかし、登録しているサロンはとても少なく、登録していなくても優秀なサロンはいっぱいあります。実際、口コミが一番の情報源になっています。

上でも書いたように、オイルマッサージなど、オールハンドでゆっくり撫でられる系のエステを選びましょう。マッサージの時間は30分で充分量の幸福ホルモンが分泌されます。そういったメニューのあるところを選びましょう。信頼感があることが最も重要です。自分の気に入ったエステティシャンを決めて通い続けると、さらに幸福ホルモンの分泌は高まります。ゆったりした音楽が流れていると、幸福ホルモンはさらに分泌されます。

HIFUなどのマシン系の施術は、エステでは出力が低いことがほとんどです。逆に照射のミスがあったとしても、医療サポートがないのでそういったマシン系は美容医療を選びましょう。

このように、HIFUや光治療(=IPL)は美容皮膚科で、リラックスはエステで、と棲み分けをすることで私たちの皮膚は若返っていくのです。

「美容医療」と「エステ」を使い分けて、さらに美しくなりましょう!

 

Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

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