美白トリビア♪

  1. コスメの成分

みなさん、こんにちは。

これから夏に向けて、とにかく焼けたくない!白肌でいたい!という方に耳より情報を集めました。

ちっちゃな美白情報ですが、お役に立てれば幸いです。

コーヒーと美白

コーヒーにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素から守るために作り出す物質で、抗酸化物質の代表とされています。

ポリフェノールはビタミンCなどと同様に抗酸化作用を持ち、日本人はポリフェノールのほとんどをコーヒーと緑茶で摂取しています。

紫外線の害も酸化のひとつ。抗酸化剤としてはよく知られているビタミンCやビタミンEで美白対策を行いますよね。ポリフェノールも抗酸化剤としてシミと戦ってくれるのです。

紫外線によるダメージには活性酸素が関係しています。成人の女性を対象に行った調査では、コーヒーポリフェノール摂取量が多いと、紫外線によるシミが少ないという結果が得られています。1日に3杯程度(カフェイン400mg)のコーヒーがお勧めです。

トマトジュースと美白

トマトの赤い成分と言えば「リコピン」。植物に含まれる赤色やオレンジ色の色素成分、βーカロテンのうちのひとつです。リコピンはその中でも抗酸化作用が高く、ビタミンEの100倍以上と言われています。

リコピンは油に溶けやすい性質のため、油と一緒に摂取すると体内への吸収率が上がります。イタリア料理ではトマトとオリーブオイルを合わせたものが多いです。様々なトマトソースや、トマトにオリーブオイルをかけたカプレーゼなど、いくつでも思いつきますよね。

私たちがもっとも簡単にトマトを摂取する方法としてトマトジュースがあります。「トマトジュースを飲むとき、朝昼晩どの時間帯がリコピンの吸収率が良いか」という試験研究(カゴメ)によると、朝がもっともリコピンの吸収率が良いことが分かりました。

トマトジュースは朝に摂取し、その抗酸化作用によって、日焼け予防のひとつになりそうです。

柑橘類は朝に食べると逆に日焼けするの?

 

柑橘類には、肌には欠かせないビタミンCが豊富に含まれているのと同時に、「ソラレン」と呼ばれる物質も含まれています。このソラレン、光によって活性化し、肌の紫外線に対する感受性を高めてしまう「光毒性」という性質を持っています。

もちろん、ソラレンには光毒性(紫外線の吸収を助長し、シミやそばかすと言った肌トラブルを引き起こしてしまう)がありますが、朝に柑橘類を摂っても、まったく問題ありません。柑橘類に含まれているソラレンは極々微量であり、紫外線に反応して日焼けを起こす量ではないからです。「朝に食べるのは厳禁!」なんて書いてあるサイトもあり、柑橘類かわいそう・・・。

  • ソラレンを多く含む野菜
    セロリ、パセリ、アシタバ、大葉、三つ葉、じゃがいも、きゅうり
  • ソラレンを多く含むフルーツ
    レモン、オレンジ、グレープフルーツ、みかん、キウイ、いちじく

上記が悪者扱いされている代表ですが、上記の食べ物に「ソラレンは無視できる」ほどの量しか含まれていないことが証明されています。

ソラレンを無視して朝に柑橘類を摂っても大丈夫なことがお分かりでしょうか。サイトにある通り、キウイを一度に4,200個、レモン30kg 食べる人なんていないですよね!?朝の柑橘類、どうぞ安心してお食べください♪

バーベキューと美白

これからの季節、太陽の下でのレジャーは増えますよね。海や川でのバーベキュー、ビールを片手に!なんてことも多くなりそうです。

しかし・・・。紫外線を浴びながら飲酒することは日焼けの程度が増すことが明らかになりました。摂取するアルコール類の量が多ければ多いほど、日焼けの程度が上がっていきます。紫外線の下でのアルコール摂取は控えめに・・・。

塗り直さなくていい日焼け止め

 

日焼け止めは、2時間おきに塗りなおさなければいけない、とよく耳にします。女性の間では、ほとんどの方が知っておられる情報ではないでしょうか。

でも、日常生活の中では塗りなおさなくてもいい日焼け止めがあります。

それは酸化亜鉛や酸化チタンを使用した「ノンケミカル」と呼ばれる日焼け止めです。これら「ノンケミカル」の紫外線は、光を跳ね返すことで紫外線から皮膚を守ってくれます。日焼け止め自体は「ほぼ傷まず」に紫外線を跳ね返してくれるので、皮膚上に存在してくれている以上、神経質に塗りなおす必要はありません(もちろん、汗をかいたり、擦れたりして皮膚から取れたら塗りなおしてください)。光が当たるとわずかに活性酸素が発生するのですが、大抵の商品には「水酸化アルミニウム」が配合され、酸化亜鉛や酸化チタンが傷まないようコーティングしてくれています。

塗りなおす必要があるのは、「紫外線吸収剤」入りの日焼け止めです。紫外線吸収剤は、紫外線を皮膚上で熱に変換することで皮膚を守ります。熱に変換するときにその日焼け止め自体も変質するため「紫外線にあたればあたるほど消費されていく」日焼け止めと言えます。

そんな紫外線吸収剤を使った日焼け止めは、2時間おきに塗りなおす必要があります。日焼け止め自体がその能力を失っていくからです。もっとも一般的に使われている「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」は2時間経つと40%まで効果が失われます。

では、紫外線吸収剤は不要なんじゃないの?という声も聞かれそうですが、メリットもあります。SPF値、PA値を高くできるのです。また塗り心地がよく、白浮きもしません。紫外線吸収剤にメリットはあるのですが「塗りなおす必要」があります。

紫外線散乱剤=ノンケミカルの日焼け止め、は日常生活のあまり汗をかかないシーンでは塗りなおす必要がないんです。

日焼け止めは外出30分前に塗るべき?

以前、テレビで皮膚科医が「日焼け止めは皮膚に吸収されるのに30分かかるので、外出する30分前に塗りましょう」とおっしゃったとのことです。テレビでの情報は拡散力が高く、まだこの情報を信じておられる方が多いようです。でも、情報は間違っています・・・。

日焼け止めは皮膚に吸収させる必要はありません。日焼け止めは、皮膚にアルミホイルを置くような感じで、紫外線を「遮断・反射」します。日焼け止めは塗った直後から効果を発揮します。外出直前に塗布、でOKです。

日傘の遮光率って90%以上で合格?

日傘、使う方増えてきましたね。男性の日傘も発見しました!皮膚に与えるトラブルを考えると、これからも日傘男子が増えるとうれしいです。

さて、みなさん、お持ちの日傘は「UVカット率」何パーセントのものをお使いですか?90%以上、と書いてあると安心しがちですが・・・。100%完全遮光でないと日傘の下にいても日焼けしてしまいます。

99%以上ではどうでしょうか。実は99%以上でも日焼けしてしまいます。日傘に求めるのは100%完全遮光のみなのです。ためしに・・・

(サンパリア様から画像をお借りしました)

99%でも手が透けていますね。これだけ紫外線、近紫外線、ブルーライトを通してしまうということなのです。完全遮光では手は透けていません。日傘を買うときには「100%完全遮光」をお選びください。1級遮光を謳っている日傘のうち、同じ1級でも完全遮光に近い1級と2級に近い1級、つまり100%と99.99%ではかなり違いがあります。特に直射日光が当たった場合には大きな違いが出てしまいます。
よって、1級遮光しかも100%の遮光率のものを完全遮光と呼んでいます。

日光アレルギーの方は、この0.01%でもアレルギーを起こされるのです。

日傘にUV加工されているもの(紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を塗布してあるもの)は、UV効果が落ちてくるので1〜2年が寿命です。生地そのものでUVカットされているものは、半永久的に効果は変わりません。傘の重さは少し重いのですが、日焼けを絶対したくない方は、「完全遮光100%」の日傘をお使いください。

日傘の色ですが、外側が白、内側が黒がベストです。表面が黒いと赤外線を通してしまい、傘自体が熱を持ってしまいます。一方、白は光を反射してくれます。

また内側が黒だと、下からの照り返しを吸収してくれるのです。傘の内側が白や明るい色だと、地面からの照り返しの光が日傘内側で乱反射し、眩しさを感じる場合もあるようです。

日傘は外が白、内側は黒、が最強の色の組み合わせなんです(可愛くないけど)。

さて、今回は美肌トリビアを集めてみました。皆さんのお役に立てば幸いです♪

 

Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

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