毛穴ケア!毛穴のつまり、毛穴の開き対策とは

  1. スキンケア

毛穴に悩んでいる人は、男女含め、なんと80%~90%(情報:リリップ)にのぼるとか。毛穴の悩みには、開き毛穴、黒ずみ毛穴、すり鉢状毛穴、たるみ毛穴などいろんな種類の悩みがあるのも難しいところ。

お化粧しても、毛穴にファンデーションが溜まったり、ふと顔を見ると毛穴のところだけポツポツ影に見えたりして、コンプレックスになりがちです。

自分の毛穴がどういうタイプか見極めて、適したケア・治療を見つけましょう♪

毛穴との戦いは長期戦。焦らずじっくり取り組みましょう。

開き毛穴、黒ずみ毛穴、すり鉢状毛穴、たるみ毛穴

開き毛穴

皮脂分泌が多く、毛穴を押し広げている状態です。ニキビができやすい人にも多く見られる毛穴です。部位としては、皮脂分泌の盛んなTゾーン、また頬にも出現しやすい毛穴です。

ここで注意!皮脂を減らそうとして、一日に何度も洗ったり、洗顔シートで拭き取ったり、長時間こすり洗いしたりすると、本来あるべきはずの皮脂まで奪い取られ、未熟な皮脂が分泌されます。

未熟な皮脂は酸化されやすく、皮膚を傷めてしまいます。結局、皮脂ですぎる→皮脂取りすぎる→皮脂ですぎる・・・の悪循環に!

若い方で皮脂が過剰分泌している人は、オイルクレンジングを試してください。

コットンにクレンジングオイルを含ませ、鼻、頬に5分ほど置いてから(コットンでこするのではなく)、その次、顔全体に再度クレンジングオイルをやさしくなじませて洗い流します。ぐりぐり洗うと皮膚の傷みの原因に。

一日で治そうと焦らないで。

顔を洗った後は医薬部外品のビタミンCローションを使ってみてください。続けていると皮脂が減ってくるのが分かると思います。

Tゾーンだけが脂浮きして、他の部分が乾燥するような方は、いつもの化粧水の後に鼻、頬だけビタミンCローションを塗りましょう。ローションを鼻、頬だけに手で塗るのは難しいので、コットンに含ませて押し込むように塗りましょう。(拭き取ったり、こすったりしないでね)

医薬部外品ならどのブランドでも、きちんと効果の出る濃度のビタミンCを含有しているので信頼できます。部分使いに塗りやすい美容液タイプはこちら。

ロート製薬 メラノCC薬用シミ集中対策プレミアム美容液

ロート製薬 メラノCC薬用シミ集中対策プレミアム美容液です。(個人的なおすすめです)

オバジCセラムには5、10,20,25と、どんどんビタミンCが濃くなっていくシリーズもあります。(ビタミンC濃度が3%を超えると医薬部外品ではなくなります。「医薬部外品でのビタミンC含有濃度は3%以下」、という規則があるのです。なので、オバジCセラム25は「ド濃い」のに「化粧品」なんです。)

オバジCセラム

上記2つは、どちらも同じロート製薬なので、まずは1,300円程度のメラノCCからスタートしてみては。お肌にビタミンCを与えたあとには、セラミドを含んだジェル、あるいは乳液を使いましょう。セラミドで角質の乱れを整えると毛穴は小さく見えてきます。

花王のキュレル

花王のキュレル皮脂トラブルケアをおすすめします。べたつかずに使いやすいタイプです。

黒ずみ毛穴

黒ずみ毛穴とは、皮脂と角質が混ざった角栓が空気と触れて酸化し黒く見えるもののことです。小鼻にできることが多いです。

角栓は皮脂3割、タンパク質7割でできています。なので、タンパク質を除去することでいったん角栓をリセットしましょう。

いったんの角栓リセットにはタンパク質を溶かす「酵素洗顔」をおすすめしますが、あくまでも「リセット」のため。

酵素洗顔を続けていると、皮膚バリアとして必要な角質を失うことにつながるので絶対にやめましょう。(酵素洗顔剤を小鼻だけに使うのもいいでしょう)

選ぶべき酵素洗顔は「パパイン」「リパーゼ」「プロテアーゼ」と書いてあるものです。いずれも非常に強いタンパク分解酵素なので、毎日使うことなく、1週間に1回にとどめましょう。

時間がかかるかとは思いますが、酵素洗顔を使いつつ、開き毛穴と同じく、ビタミンC、セラミドのケアを行いましょう。角栓が出来なくなってきたら、酵素洗顔は必ずストップしてください。

雪肌粋 酵素洗顔パウダー

雪肌粋 酵素洗顔パウダーには「アミノ酸系洗浄剤」が使用されており、肌にはやさしいタイプです。

また、ベリッと剥がすタイプの毛穴パックは毛穴周囲の角質も剥がしてしまい、肌を傷める原因になることが多いので避けましょう。角栓を綿棒で押し出したりなど、乱暴な方法はストップ!

黒ずみを「取る」ことではなく「作らせない」ことを考えましょう。

黒ずみ毛穴の原因、角栓ができないように、角質をきちんとターンオーバーさせること。それにはビタミンA誘導体(レチノール)のケアを取り入れることをおすすめします。

レチノールは皮膚の新陳代謝を促してくれるので角質で毛穴が塞がらないようにしてくれます。「レチノール」で検索すると多くのレチノール製品が出てきます。レチノール(あるいはさまざまなビタミンA誘導体)を使うことで、新陳代謝が高まり、余分な角質が溜まらないようになります。

ここで注意!レチノールを使って赤みが出る方は(A反応)、手持ちのクリームや乳液と混ぜてレチノールを薄めて使ってください。慣れてきたら徐々にレチノール濃度を上げていきます。例えばこちら・・・。

 

トゥベール 純粋レチノール クリーム グラナクティブレチノイド★レチノショット 0.1

トゥベール 純粋レチノール クリーム グラナクティブレチノイド★レチノショット 0.1

すり鉢状毛穴

すり鉢状毛穴

貼ってベリっと剥がすタイプの毛穴パックを繰りかえされていた方に多い毛穴です。

毛穴は誰にであるものです。その毛穴が小さければ気にならないのですが、大きければ気になるわけです。

ベリっと剥がすときに、角栓と一緒に周囲の角質まで剥がしてしまうので、すり鉢状に毛穴が大きく開いて見えます。顔全体の皮膚の質感と比べ、明らかに鼻だけ質感が違う方は、このタイプかも。鼻だけ特別な強過ぎるケア(強く拭き取る、ゴマージュ、スクラブなど)をされていた方に多い毛穴です。

ホームケアでは治すことが難しいので、美容皮膚科に相談しましょう。フラクショナルレーザーなどを使用することが多いです。

たるみ毛穴

涙のしずくのように見える毛穴です。この毛穴は頬に見られることが多く、加齢でできることが多いです。

真皮のコラーゲン、エラスチンが減ることで毛穴を支えられなくなり下垂するのです。

化粧品としては、ビタミンA誘導体がいいでしょう。上記の、トゥベールのレチノショット0.1などのビタミンA誘導体を使用すると、ハリが出て、きめ細かいつるんとした皮膚になってきます。赤み(A反応)が出た方は、手持ちのクリームと混ぜて薄めて使いましょう。

また、たるみ毛穴を改善するには、ビタミンCの美容液を使用することでも開きが治まってきます。たるみ毛穴にはビタミンAとビタミンCを塗る、と覚えておきましょう。

また、たるみ毛穴は真皮のコラーゲンを増やせばピンと張ってくるので「皮膚の真皮層にあるコラーゲンを増やす」=「内服でコラーゲンを増やせる」のです。

コラーゲンを増やすには、アミノ酸+ビタミンCを摂取するのがいいでしょう。アミノ酸からコラーゲンを増やすにはビタミンCの助けが必要なのです。

コラーゲン自体をを飲む方もおられますが、コラーゲンはいったん胃でアミノ酸に分解されてから、一部が皮膚のコラーゲンになるため、最初からアミノ酸を摂取をした方が効率的です。また全身の皮膚に作用しますから、全身がもちもちの肌になってきます。

アバンド

アバンドは、元々、寝たきりの方の褥瘡を改善させるために作られました。健常皮膚なら全身「つるスベ」のお肌が手に入ります。

また、美容皮膚科で「ボライト」の注入をするのもよいでしょう。毛穴が締まり、皮膚に水分を抱え込み、効果も9ヶ月続きます。

いかがでしたでしょうか。毛穴の種類で皮膚のケアまで変わってきます。ぜひ、ご自身の毛穴をよく観察して、必要なケアをしていきましょう。あくまでも「毛穴は長期戦」です。焦れば焦るほとマイナスの方向へ・・・。じっくり向き合うのが大切です。

Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

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