ニキビについて徹底解説!

  1. スキンケア

みなさん、こんにちは。RITSUKOです。

今日は、、、、

ニキビについて徹底解説!

したいと思います。徹底的に詳しく、かつ、分かりやすく書きます。

ニキビについて徹底解説!

ニキビの原因5つ

遺伝、ストレス、環境紫外線、常時のマスクなど)、食事、ホルモン(女性の場合)です。

ニキビと遺伝

この場合は他の原因を治しても再発率が高くなります。ご両親にニキビ跡が残っているような場合は、早めに「半永久的治療」を受けましょう。(下に治療法も書いています)

ニキビとストレス

ニキビの原因は「アクネ菌による感染症」だとされてきましたが、現在では「ストレスが一番の原因」とされています。ストレスでニキビがなぜできるか、以下に記します。

脳はストレスを受けると視床下部、下垂体を経て副腎皮質から「コルチゾル」を分泌します。なのでコルチゾルは別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。コルチゾルは抗炎症作用を持つ必須ホルモンなのですが、「過剰」になると生体を攻撃し始めます。普段は脳のコントロールを受け、一定に保たれているコルチゾルが過剰なストレスにさらされ、脳でのコントロールが効かなくなると「慢性的コルチゾル過剰」になります。この状態になると、コルチゾルは皮膚に悪影響を及ぼし始めます。過剰な皮脂分泌、皮膚の炎症、皮膚の代謝低下を起こすのです。

ストレスのひとつ、交感神経の緊張(頑張りすぎ、など)も副腎髄質からアドレナリンを分泌します。アドレナリンも皮脂の分泌を促します。

上のような原因で皮脂が溜まり、それが排出されれば良いのですが、コルチゾルは皮膚の代謝低下も起こすため、角質が正常にターンオーバーできず、毛穴のフタになってしまいます。溜まりすぎた皮脂は、リパーゼという酵素で分解され始めるのですが、そのときにできる遊離脂肪酸は皮膚に炎症細胞を集まらせてしまうのです。また、皮脂はアクネ菌のエサになるとき、遊離脂肪酸を産出します。するとどんどん皮膚の炎症が拡大していき、毛穴には炎症性ニキビができる、というわけです。

ニキビの原因5つ

抗生物質を飲むと一時的にニキビが引くのは、アクネ菌を低下させているのですが、飲むのをやめるとまたニキビができはじめます。論理的に考えると、ニキビは「アクネ菌による細菌感染」ではなく、「ストレスによる過剰コルチゾル」が原因だということが分かります。

ニキビと環境(紫外線、マスクなど)

紫外線は、活性酸素を生み出すことで皮膚にダメージを与えます。精神的ストレスは表皮のランゲルハンス細胞(外的刺激から守ってくれる免疫細胞)の数を減らしてしまうことで、紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。単なる紫外線の影響、ではなく、そこにも「ストレス」が関与してくるのです。紫外線によって皮脂は酸化し「過酸化脂質」になります。過酸化脂質は毛穴の周りを刺激します。また肌表面の角層を厚くするため、毛穴にフタをしてしまいます。常時マスクの環境では、高温多湿の状況で皮脂が多くなり、アクネ菌のエサとなり、遊離脂肪酸を産出して炎症細胞を集めてしまうことにつながります。

ニキビと食事

糖質を摂取しすぎると、その代謝のためにビタミンB群を消費します。糖質摂取が過剰にならないよう、またビタミンB群のサプリメントを取りましょう。特にビタミンB2は皮脂の分泌を正常にコントロールしてくれます。またビタミンCは活性酸素と戦い、コラーゲンを増やすことで毛穴を小さくしてくれます。

ニキビと食事

ニキビとホルモンバランス(女性の場合)

月経前の黄体ホルモンは男性ホルモンと似た働きがあり、皮脂分泌を盛んにします。ピルの内服でニキビを減らすことができます。(ピル内服で肝斑が出てしまう人も中にはいるのですが・・・)

ニキビの治療方法

ホームケアでの治療方法

刺激の少ない日焼け止めを塗り、活性酸素を生じないようにしましょう。食事での糖質を減らし、サプリメントとしてビタミンB群、ビタミンCを摂取しましょう。のんびりする時間を作りましょう。ストレスを極力減らすこと!ふわふわの布(毛布など)を撫でることでもコルチゾルを減らすことができます。

出来てしまったニキビには「水性のビタミンCローション(なるべく濃度の濃いもの、オバジなど)(クリニックで買うと5〜10%配合のものが買えます)を塗ることで活性酸素を減らし、皮脂の分泌を抑えてくれます。ビタミンCは内服するだけでなく、外用することでも効果を発揮してくれます。

保険治療での治療方法

一時的な効果であることが多いですが、塗り薬、抗生物質、ピルの内服があります。漢方薬ではストレスを減らしてくれる物があります。例としては、柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、香蘇散(コウソサン)などがあります。その人の「証」によって処方される漢方は異なります。保険適応の塗り薬の一覧は以下の通りです。

ダラシンTゲル、アクアチムクリーム、ゼビアックスローション:赤みのあるニキビの上に塗ります。抗菌作用を持ち、炎症を抑えます。抗生物質なので耐性菌を作る可能性があります。漫然と使い続けないようにしましょう。

ディフェリン:ニキビの出来る範囲に塗ります。皮脂を抑え角質をピーリングします。カサカサしたり、チリチリ感があるのが欠点かもしれません。上から保湿剤を使いましょう。

ベピオゲル:ニキビの出来る範囲に塗ります。皮脂を抑え角質をピーリングします。嫌気性菌であるアクネ菌に酸素を送り込むことでアクネ菌を退治します。抗生物質と違い、耐性ができません。欠点は、かぶれる方が多いことです。

エピデュオ:ディフェリン+ベピオゲルを混ぜたものです。

デュアック:ベピオゲル+ダラシンです。

美容医療での治療方法

ケミカルピーリングにより、皮脂のフタになっている角質を除去することができます。ビタミンCのイオン導入により、活性酸素を減らし、コラーゲンを増やして毛穴を小さくする働きがあります。一時的な思春期ニキビや、コメド(白にきび、黒にきび)では有効です。

永久にニキビをなくす方法

イソトレチノイン(ロアキュタン、アキュテイン)を内服すること。イソトレチノインは皮脂を減らし、角質を正常化させます。20gを1日に1回服用し、4〜5ヶ月服用を続けます。再発率は25~50%です。再発した場合は、再度、4〜5ヶ月続けます。内服中は、手足の乾燥、口角炎が起こります。肝臓の数値に異常が出ることもあり、血液検査を行いながら投薬します。うつをひきおこすこともありますので、海外からの個人輸入はやめましょう。妊娠中は服用できません。内服終了後6ヶ月は避妊する必要があります。(アメリカでは内服終了後1ヶ月の避妊で良いとされています)

小林式皮脂腺焼灼法という治療法があります。ニキビが出来ているところ(赤ニキビ、白ニキビ、黒ニキビ)に髪の毛ほどの細い針を刺し電気で焼いていく治療です。皮脂腺が破壊されるので二度とニキビはできなくなります。およそ1ヶ月おきに3〜5回行います。異常な皮脂腺をすべて焼くので、ニキビは生涯できることはありません。

以上、ニキビの5大原因と対処法でした。

 

いかがでしたでしょうか。お役に立てたら幸いです。

Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

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