化粧品ジプシーと皮膚科医の責任

  1. コスメの成分

こんにちは。RITSUKOです。

化粧品って楽しいですよね。
私も一時期、塗り心地や香りを優先して、
いろんなコスメを渡り歩いていたことがありました。

若いときは、化粧品ジプシーをしていても、
お肌自体の力が強いので荒れたりすることもありませんでした。

顔に塗ってマッサージすると、消しゴムのカスみたいにポロポロ「何か」が取れるもの。(取れた気になるだけですが)

週に一回はスクラブしたり、ピーリング石鹸を使ったり。

何かお肌に手をかけてあげると、その分キレイになると思っていました。

でも、年齢を重ねると、すぐ肌が赤くなったり、
乾燥がなかなか治らなくなったり・・・😱

そのたびに、また次の化粧品へと渡り歩いていました。

今、思うと、綱渡り・・・😣

塗り心地や香りの良さで、一時的に癒されることはあっても、
お肌がそのことでどんどん美しくなることはありません。

消しゴムのカスみたいにポロポロ取れるのは、アカではなく、
化粧品の成分自体がそういうふうに設計されているだけ。
取れているのは、塗ったクリーム自体と大切な角質層です。

スクラブではお肌に小さな傷を増やしていくだけ。

ピーリング石鹸はピーリング成分(AHA)は入っていても、
石鹸自体がアルカリ性だとピーリングはできません。
(ピーリングは酸性でこそ、初めて効果を持つのです)

私は美容医療の学術本だけでなく、一般の美容本も目を通すようにしています。

すると・・・・。

「オイル流行の次は、ジェルが熱い!」という見出しが目に入り、ぬおぉぉぉ!と絶叫してしまいました。

なんでオイルの時代が終わるんだーーー!

コスメにはいろんな流行が次々訪れますが、
真実はひとつです。

化粧品成分は脂溶性のものがもっとも浸透性がよいのです。
水性の成分は浸透しにくいのです。

そこには「ジェルには美容成分を配合しやすい」と書いてありましたが、配合しやすいのと浸透しやすいのは別。

最先端と言われる美容の記事にもそんな間違ったことが書いてあります。

化粧品については、もっともっと皮膚科医が学び、
皮膚科医からの情報発信も必要だと思いました。

そのブランドの特長とその方のお肌が合っているのか。
皮膚科医は医療のプロではあっても、一般の化粧品を知らなさすぎます。

私にも知らないコスメがまだまだあります。
できるだけ多くのコスメを知って、
素晴らしい新製品はみなさんに広めたいし、
間違ったスキンケアにつながるものは止めて、美しい肌になってほしい。

これからも勉強を続けて、情報を発信していきますね👍

女医開発コスメ詳細は「美肌道」へ

Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

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