「真皮到達系」・・・ビタミンC誘導体など。
「ローションパック」が多少有効です!
水分でヒタヒタのコットンを貼り付けておくと、角層が水分でパンパンにふくらみます。
水分量を上げると角層のバリア機能は低下するのです。
つまり、有効成分はいつもよりも浸透しやすくなるわけです。
ですから、「真皮到達系」の成分を含んだ化粧水でローションパックすると、
ただ化粧水をつけるだけのときと比べて、浸透性はアップします😀
そうそう、皮膚科で塗り薬をもらうとき
「お風呂上がりに塗ってください」と言われませんか?
それは、お風呂上がりが「清潔」で、「水分量が高いためバリア機能が低下していて
薬物が浸透しやすいタイミング」だからなのです!
また、皮膚科の塗り薬をよりぐっと効かせるために
ODT療法(=薬を塗った上からサランラップなどで
密閉する)を用いることがあります。
「ローションパック」もその理屈と同じなんですよ。
(詳細コーナー)
まず、残念なことに真皮に到達しやすいのは「オイル系成分」なのです。
「水溶性の物質」は角層を通過して真皮にまで到達するのは困難、
ということを知っておいてください。
水溶性の成分で「真皮到達系」の代表はビタミンCです。
化粧品に配合されるビタミンCにも、
いろいろな形(水溶性ビタミンC誘導体、脂溶性ビタミンC誘導体、両性ビタミンC誘導体など)があります。
水溶性のビタミンCは、実はお肌につけるだけでは真皮まで到達しにくいのです。
さて、ローションパックで水分量を上げると、
角層のバリア機能が低下して浸透していくわけですから、
有効成分だけでなく、お肌にあまり入ってほしくない成分も一緒に浸透していきます。
くれぐれも、低防腐剤、低刺激性の化粧水を使ってください。
一番いいのは、イオン導入専用のローションを使用してローションパックすることだと思います。
イオン導入(真皮到達)が目的なので、ビタミンC誘導体の濃度も濃く、
防腐剤などは控えめに作ってあります。
植物成分や、複雑な多種成分配合の化粧水をローションパックするのはおすすめできません。
植物成分は単純なビタミンCとは異なり、複合成分です。
皮膚のバリア機能を落として真皮に到達させるのですから、
あくまでもシンプルな成分にとどめておいたほうがよいと考えます。
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