無添加化粧品の謎(2)

  1. コスメの成分

前回の続きでーす👍

化粧品は家庭で使われるものですから、どのような条件で保管され、
どのような取り出し方(指をつっこむ、注ぎ口をコットンに直接つける、など)を
されるのかわかりません。

腐った化粧品を肌につけなくてすむように、
低容量で安全性の確立された防腐剤を使うことに私は賛成です🙆‍♀️

また、自分に合う防腐剤、自分に合わない防腐剤を
きちんと知っておくことも大事です。

もちろん、無菌室充填、エアレスポンプ使用の化粧品なら、
防腐剤をカットすることも可能ですが、
コストが上がるため、そのような容器を使うメーカーはあまりありません😥


少なくとも「無添加」の言葉には踊らされないよう、
賢い消費者になりたいと思っています😊

肌の弱い方で、特定の物質で「接触皮膚炎」をおこす方もおられます。
その原因が何なのか、大変ではありますがつきとめねばなりません。

犯人が「パラベン」なら「パラベン無添加」の化粧品を使用すればいいし、
特定の「植物成分」なら、その成分を含まない化粧品を使用すればいいのです。

最近の風潮として、「パラベン」に過剰反応する方が多いように思います。
パラベンは食パンや飲料などにも使われ、その安全性の高さは証明ずみです(12時間で代謝されます)。

また分子量が大きいため、
角層を通過して皮膚内部に入ることもありません。

パラベンは安全な保存料と考えていただいていいと思います。

患者さんで「無添加化粧品」で
肌が真っ赤になった方がおられました😥

植物成分防腐剤、「ヒノキチオール」にあたる人もいるのです。

そのほか、「100%天然成分」ということばも
いかがなものでしょうか。

ハーブなどのエキスも、化学物質で抽出します。
すでに100%じゃないですよね。

「原液シリーズ」も私の目玉が飛び出した売り文句の一つです。

とある化粧品会社に問い合わせると
「原料会社が『ヒアルロン酸』として売っているもの
そのもののことを『原液』と呼んでいます」とのこと。

原料会社が『ヒアルロン酸』として卸しているのは「ヒアルロン酸ナトリウム水溶液0.2%~1%」です。
それを「そのまま売る」から「原液」・・・😓

みなさんの思っておられる「原液」のイメージとは異なるのではないでしょうか🤦‍♀️

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Dr.RITSUKO(朽木 律子)

美容皮膚科医、『美肌道』コスメ開発者。医師として初めて化粧品成分検定1級を取得。
美容皮膚科医として、東京の美容クリニックで院長を務める傍ら、長年コスメ開発に勤しむ。確かな知識に基づいた厳選成分、ドクターズコスメの限界を攻める超高濃度なコスメを、丁寧に時間をかけて開発している。

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    • 通販化粧品ランキング
    • 2009年 5月 14日 10:59pm

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