コスメの定番成分、ビタミンC。
しかし、ビタミンCとひとことで言っても実はいろんな種類があるのです。👂
レモンやキウイに含まれているビタミンC。
これはお肌に塗っても、何も働いてくれません。
ビタミンCそのままでは、すぐに壊れてしまうのです。
一時流行したキュウリパックやレモンパックでは意味がないということですね。💦
次は、化粧水などに入っている水溶性ビタミンC誘導体。
繊細なビタミンCを壊れないようにした水溶性ビタミンCです。
塗ると肌の表面で働き、皮脂を抑え角栓を開く作用があります。
毛穴が締まったなめらかな肌になり、ニキビができにくくなります。
化粧品の配合成分としての表記はアスコルビン酸Na、あるいはアスコルビン酸Mgです。
(ちなみに、アスコルビン酸Mgのほうが成分としては高価です💴)
ビタミンC、って「美白」に効くんじゃないの?
とおっしゃる方が多いと思いますが・・・。🙅♀️
美白に効かせるには、ビタミンCを肌の奥まで届ける必要があります。
水溶性ビタミンCはイオン導入をかけないと、
肌の奥(真皮)にはほとんど到達しません。
塗るだけで肌の奥にまで届くビタミンCは脂溶性ビタミンC誘導体(VC-IP)です。
VC-IPはメラニンを減らし、活性酸素を除去し、コラーゲンを作り出します。
ですからニキビだけでなく、美白、肌のハリ、肌サイクルの正常化にも効くのです。
その上、VC-IPは水溶性ビタミンCよりも刺激感が少なく、高濃度配合しても穏やかなのです。
やさしくゆっくりジワジワ長時間効きます。
化粧品配合成分の表示としては、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルです。
(舌をかみ切りそうだし、おぼえるのも大変ですが、
これをスラスラ言えるようになったとき、アナタは真の美容マニアですじゃ!㊗)
じゃじゃーん!!
以上は、私が3年前に患者さん向けに書いたテキストなんです。
実は新しく追加項目があります!
もうこれしかないでしょう!という最新ビタミンC成分が出ました。
それは、APPS(アプレシエ)です。
水溶性ビタミンCと脂溶性ビタミンCの両方のイイトコどり。😄
成分表示名としては、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naです。
塗るだけで真皮にまで到達、その上、到達スピードはVC-IPを超えます。
つまり、より素早く、より奥まで届く「最強のビタミンC」と言えます。
これを使うと、モチモチ感にやみつきになります。
まぁ、欠点もありますが・・・・。
においがヨーグルトっぽいことと(化粧品会社サイドとしては、香料を加えてしまいがちです)、
高濃度にしすぎると泡立つこと。
まぁ、長所に比べたらちいちゃな欠点ですけれど。
すっごい美人にちいさなホクロが一個ある、といった程度でしょうか?・・・って、どんなタトエやねん。
ビタミンCの種類によって働き方が違います、という話題でした。
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